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2020/10/23非公開エリアの特別ガイドウォーク
平成11年(1999年)、コウノトリを野生復帰させることを目的として、「兵庫県立コウノトリの郷公園」が豊岡市祥雲寺に開園しました。
郷公園は、165ヘクタール(東京ドーム約35個分)の山林と湿地からなる用地を持ち、繁殖や訓練用の様々なケージと管理・研究棟、飼育管理棟、検疫棟などが配置されています。
園内は、来園者が飼育コウノトリを観察したり、湿地と里山景観の中をゆっくり散策したりすることができる公開エリアと、コウノトリの飼育・繁殖、放鳥のための馴化訓練などを行う多数のケージが設置された非公開エリアに分かれております。
コウノトリの保護増殖や野生復帰について理解を深めてもらう目的で、シルバーウィークの9月20日(日)に非公開エリアをガイドして巡る「秋の特別ガイドウォーク」が開催されました。
前半はコウノトリの育成環境をテーマとして、自然解説員さんから人工巣塔に営巣するペアの様子や、餌場の確保を目的とした「コウノトリ育む農法」についての説明がありました。
後半は、いよいよ非公開エリアに移り、飼育員さんからドーム型ケージや馴化ケージ、オープンケージなどについての説明がありました。*『約束のケージ』を彷彿させるドーム型ケージ
*個体ケージでは、たくさんのコウノトリが飼育されていました。
飼育員さんによる餌やりでは、アジと生きたドジョウを「たらい」に入れ、コウノトリが捕食する様子を間近で見学しました。
結びに、飼育管理棟に移動して、餌の種類や、個体を識別するための足環などの説明があり、コウノトリについての関心がさらに深まる、有意義な一日になりました。
なお、非公開エリアの特別公開につきましては、毎年実施されておりますので、会員の皆様もぜひご参加ください(開催日等の詳細につきましては、コウノトリの郷公園のHPをご覧ください)。